経済先進国になることとセットで浮上する少子高齢化問題。
決して日本だけの問題ではなく、世界規模での問題なのですね。
さまざまな国がこの難題に直面していたり、これから直面しようとしています。
目次
火葬場が足りない問題はどうなる?
昨今のニュースなどで、「火葬場が足りない」「火葬待ちが1週間」などと
とりあげられていますね。
冬場や、特に年末年始には「火葬待ちが1週間」というフレーズが
決して大げさではない状況にありますね。
少子高齢社会は常態化して、これから「多死社会」という言葉が
頻繁に使われるようになります。
そして2038になると、年間死亡者が170万人になり、
多死社会がピークを迎えるわけです。
もちろん火葬待ちが1週間どころではなくなる事態になります。
これから火葬場はなかなか増やせないので、
今現在ペットで需要がある「移動式火葬車」が登場するかもしれませんね。
でも法律の壁があるので、なかなか難しそうですね。
子高齢化社会の先頭を走る日本とアジアの国々
ついに、日本で戦後生まれが高齢者になった2018年
世界でも有数の長寿国日本において、未婚・晩婚化がますます進行し、
少子高齢社会が熟成されています。
十年以上前から誰でも予測できていたことですが
政治はほとんどと言っていくらい見過ごしてしまいましたね。
アジアを見てみると韓国、中国、台湾、シンガポールなども
少子高齢化問題に直面していて、その対策に追われています。
特に韓国、中国は日本以上のインパクトになるので、これから大変ですよね。
お隣の韓国と中国の少子高齢化はどうなる?
韓国の人口は約5000万人、過去に例のないスピードで
高齢社会に到達すると言われています。
日本以上の格差社会で、子供を産むことを躊躇する状況が大きな一因とされています。
人口が日本より少ないので、大変さは日本以上であることは間違いないですよね。
中国もかなりヘビーな状況ですね。
人口は約14億人で増加の一途から本格的な減少に転じるの
もそう遠くはないと考えられています。
かなり本気な人口抑制政策の「1人っ子政策」が有名ですよね。
二人以上の子供を産むと、罰金などのペナルティが課せられたりしましたので
二人目以降の子供は戸籍が無かったり、業者に売られてしまったり
男児が生まれるまで堕胎が横行していたりしたそうです。
その結果、中国も歪な人口ピラミッドができあがってしまいました。
中国の場合は、それだけではなく
1人っ子政策期間中の男性の割合が極端に大きくなっていて
結婚できない男性がますます増大することになり、
これからの少子高齢化対策に大きな影を落とすわけですね。
中国の少子高齢化対策と問題点とは?
中国では爆発的な人口増加では、国の存続が危ういとして
1979年から1人っ子政策を行ってきた結果
極端な少子高齢化を迎えようとしている状況になり
1人っ子政策を段階的に緩和しています。
近年、夫婦どちらかが1人っ子なら、第二子を産むことが許可されました。
緩和措置の結果、人口減少に歯止めがかかったかと言えば、答えはノーという状況です。
急成長とともに、大都市での子育てのコストもうなぎのぼりになり
なかなか子供を産み増やすといったマインドにならないようですね。
そして少子化は猛スピードで進行しています。
男性が極端に多いという男女比問題を抱えているだけに、より深刻ですね。
そして結婚できない男性が溢れかえっている状況がしばらく続くわけです。
しかしながら、社会主義国で大胆な1人っ子政策を敢行した国なので
かなり思い切ったことができるはずです。
今後、びっくりするような政策が発表されるかもしれませんね。
まとめ
日本はひと足早く、高齢社会から多死社会を迎えるので
韓国や中国は日本をお手本にできるわけですが、
日本は全く効果的な政策もなく、ここまで来てしまいました。
フランスやドイツは早くからこの問題に取り組み
子供を産みやすい政策、複数の子供を産むと優遇されるといった政策を
色々実行しています。
フランスでは、事実婚を認めて、その子供(婚外子)も社会的に認めることによって
出産を奨励したことが大きいとも言われていますね。
それから、移民政策も功を奏していますね。
これはメリットと強烈なデメリットもあり、政治の腕の見せどころなのですが
見事に均衡を保っています。
同様にドイツも移民政策で持ちこたえていますね。
日本と同様に、韓国、中国も待ったなしの状況下で
難題と言うより、この「国難」をどうするのか?
各国の政治の真価が問われますよね。
(葬祭の窓口ライター)
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