あまり知られていない、病院でのお別れからお葬式までの一般的な流れ

親族の死後を考えることは辛いことですが、準備の有無がお葬式の運命を左右します。

お葬式のシミュレーションをすることは、縁起でもないことかもしれませんが、
大切なことでもあるのです。

そして、予期せぬことをなるべく減らすことが、
リスク管理の要諦であることを思い出しましょう。

近親者の死去からお葬式に至るまでの過程なんて、誰しも経験値は同じレベル、ほとんど知らない

日本が村社会だったころは、様々なことが共同体として機能しており、
誰かが亡くなると地域がフォローアップしてくれていました。

困ったときはお互い様という感覚ですね。

そんなコミュニティーは都会では皆無になり、お葬式の準備となると、
慌てふためいてしまうのは仕方のないことです。

ただし、予備知識があるのと、全く無知のままお葬式を迎えるのでは雲泥の差があります。

何事も準備が大切なのですが、お葬式ではなんとなくシミュレーションをすることで
いろいろ見えてくるものがありますよね。

病院での危篤から臨終までの局面

高齢化が進む日本は約8割の方が病院でなくなります。

これは先進国の中でも突出して高いと言われているわけですが、
病院で危篤を伝えられたら、近親者とか臨終に立ち会ってほしい方に連絡を入れます。

あらかじめリストアップしておきましょう。

これは早朝・深夜関係なくお知らせしてください。

ご臨終になられたら、死亡診断書を医師から受けとります。

ご遺体のお清めが終わると、霊安室まで搬送となります。

ちょっと慌ただしいですが、費用の精算とかをしながら、病室は整理して早めに明け渡さなければなりません。

霊安室が遺族の運命を分ける?とはどういうこと?

霊安室に安置の際に、病院と契約している葬儀社が「葬儀社はお決まりですか?」
とお決まりのパターンになります。

ここで、葬儀社が決まっていれば「決まっていますので今連絡を入れるところです。」と断り、
すぐに連絡しましょう。

決まっていなければ「よくわからないので、お任せします。」となるわけですが、
これはあまりお勧めできない選択です。

すっかり葬儀社に主導権を奪われ、よくわからないうちに費用が嵩んでいくことに
なりかねかせん。

病院から次の搬送先へ移動はお願いした葬儀社が行います

病院には長くいられませんし、お葬式の準備もあります。

お葬式は葬儀社に頼まなければならないので、あらかじめ相談していた葬儀社か、
成り行きで決めた葬儀社に相談して、搬送先を決めます。

決めておいた葬儀社に電話をすると、速やかにご遺体を搬送します。

成り行きで決めた葬儀社も同様に、速やかにご遺体を搬送します。

自宅に戻るのか、スペースなどのことを考慮して葬儀社の施設に安置するのか、
これは葬式を視野に入れての選択になります。

搬送したら、死化粧と死装束をほどこします。

また、線香、ローソク、花などをお供えして枕飾りをします。

この一連の流れは葬儀社がやってくれます。

慌ただしいお葬式の準備だけど、事前の準備で大違いになりますよ

ここからお葬式の準備の始まりで、葬儀社と打ち合わせとなります。

まずは喪主を決めます。喪主は配偶者や長男などの、故人と関係が深い方となります。

喪主が高齢の場合等で、葬儀社との打ち合わせが困難な場合は施主という、
わかりやすく言うなら、現場責任者を決めることもあります。

「喪主」や「施主」が葬儀社と相談しながら、
通夜・葬儀の形式や規模、日時、場所、予算など具体化していきます。

菩提寺などのお付き合いのある寺院などへの連絡や戒名などの相談、
火葬場の空きの確認など、すべて葬儀社がやってくれます。

まとめ

成り行き上の葬儀社でなく、あらかじめ葬儀社に相談しておいたほうが余計な出費を抑えることができます。
また、特に菩提寺がない場合では、事前にどの宗派の寺院にお願いするか?といったことも
前もって考えたり、親戚に相談できたりする時間的な余裕があるのとないのでは大違いです。

もちろん、遺影写真も前もって選定しておきたいところです。

全てにおいて、事前に方向性を考えておくことが大切なのです。

そのためには、あらかじめ葬儀見積を取ることが必須ですよね。

1社でなく、2社以上で比較検討したいですよね。

こちらが選ぶ立場にあるわけなので、わからないことはガンガン質問してください。

そして、料金に透明性があり、相性のいい葬儀社を見つけてください。

(葬祭の窓口ライター)

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