遺言書とは、テレビドラマで見るだけのものだったけど
結構なお年頃になってみると、いろいろ考えますよね。
自分には関係ないと思っているあなたも、いっしょに考えてみましょう。
もしも、あなたが突然亡くなってしまったら?
あなたが何の準備もなく亡くなってしまったら、あなたの資産は多少に関わらず、
法定相続人に分割されます。
分割しにくい「土地」「建物」「株」「高価な絵画」等の分割を、
法定相続人による遺産分割協議の上、それぞれの相続分が決定します。
この話し合いが丸く収まらないことがあると聞きます。
これがテレビ等でよく見聞きする「骨肉の争い」の火種になるわけですね。
また、法定相続人がいなければ、国庫に没収(帰属)されちゃいますよね。
遺言書のメリット
少なからず、財産があったり、分割しにくい財産があったりする、
そういう人は遺言を残すことをお勧めします。
具体的にどんなメリットがあるのか?列挙してみます。
・残された人がもめるのを回避できる(骨肉の争いを回避)
・分割しづらい財産の相続が、あらかじめ決められていると相続側も納得できる
・遺言であれば、法定相続人以外の人にも相続人にできる
・法定相続人がいなくても誰かを遺言で相続人にしたほうがいい
相続人がいなければ民法上、国庫に帰属するということになってしまう
・遺言で想定外の臨時収入がある人からは感謝される
遺言書のデメリット
一方でデメリットと言えば、どんなものがあるのか?
・遺言書は厳格な決まりがあり、ルール通りにかかれていないと無効になるので
士業の専門家や信託銀行等に相談しながらの作業となるので
時間もかかり、かなり面倒になる
・自分だけで、こっそり書いたものが遺言書の体を成していないということで
無効になることがある
・士業や信託銀行への依頼はかなりの高額になることは
有史以来認識されている事実である
・遺言を残すことによって、思ったより取り分が少ない親族からは
間違いなく恨まれる
遺言書を残したいあなたは、いつ遺言書を作成したらいいのか?
遺言書をどのタイミングで書いたらいいのか?
まだ独身なら、結婚してからにしましょう。
生涯独身を貫く覚悟があれば別ですが、
遺言書の書き直しとなると手間と費用がかかってしまいます。
行政書士とかの士業に相談すると、「今すぐ書けますよ、早いほうがいいですよ。」
と営業トークの洗礼にあいますが、タイミングとしては、
「子供が生まれたとき」「大きな資産(家など)を取得したとき」「離婚したとき」
「配偶者が亡くなったとき」など節目の時期に考える人が多いようです。
かといって、あまり悠長に考えていると機を逸することにもなりかねないので、
難しい判断になりますね。
まとめ
遺言書は100%士業などの専門家に相談しましょう。
あなたが、行政書士なら他の助けは必要ないでしょうが、
素人にはハードルが高い手続きです。
せっかく書いたものが無効になることは、もちろんあなたはこの世にいませんが、
あなた自身も天国で大きな悔恨となりますよね。
また、「ドジでおっちょこちょいなお父さんらしいよね。」と
笑い話では済まないことになりかねません。
士業に相談することで、遺言作成費用の相場もわかりますよね。
残す金額によって費用もアップしていきますし、
私のような小市民はかなり高額だと感じますが、
そして何より、突拍子のないことは避けて、バランスよく分配することが大切なことかもしれませんね。
(葬祭の窓口ライター)
コメントを残す