お墓が遠方にあり、高齢化でなかなか行けなくなるので近場のお墓を探したいという
ニーズに応えたのが納骨堂です。
納骨堂と言われる室内のお墓にもいろんな種類があります。
その人の求めるお墓は様々ですが、都心では販売数が数千単位の自動搬送式納骨堂が主流です。
あなたはどんな納骨堂を選びますか?
目次
納骨堂と言っても千差万別ですが、ふたつのタイプに大別できます
今現在、納骨堂という形態は数多ありますが、大きく分けると以下の通りです。
①ロッカー式納骨堂
骨壺をそのままロッカーのような部屋に収める。1室に1壺の個人用、1室に2壺の夫婦用などがある。
仏壇式といった下部に骨壺を収めて、上部の仏壇部分には写真や位牌を置いて回向できるように
なっているものもあります。期限が決められているものが多いですね。
②自動搬送式納骨堂
複数の参拝ブースがあり、認証カードなどをかざすと、該当の遺骨を納めた箱が
参拝ブースまで自動搬送されます。
外にあるお墓に近い感覚で参拝でき、多くの遺骨を納骨できるので家族墓の用途での需要に
対応していますね。そして、ほとんどが「永代供養」をうたっています。
いろいろな選択肢から、お墓に入る人をや参拝する人たちを十分に想定して、ベストな選択をしたいですね。
誰のためのどんな納骨堂なのか?
どのタイプの納骨堂を選ぶかは、お墓への考え方やライフスタイルによって決まります。
子供は既に結婚し嫁いでいったのなら、自分たち夫婦だけのお墓なので、ロッカー式でもいいわけで。
子供は一人で、すでに成人しているが、未だ嫁いでいない。生涯独身の可能性があるなら、
自分たちと長女が入るお墓を考えなければならないですね。
両親のお墓が遠方で不便なため、お墓の引っ越しを考えているなら、
数多く納骨できる自動搬送式納骨堂を選ばなければならない、といった感じです。
納骨堂は墓のイメージは根本から変わります
ただし、お墓参りのステレオタイプ的なイメージは捨てる必要があります。
まず、室内にあるお墓という点は旧世代の人にとっては驚きです。
ロッカー式は当初は違和感しかありません。
どうしてもお墓参りっぽい体裁を整えたいなら、自動搬送式を選ぶことになります。
ほとんどの自動搬送式は御影石の墓石に一対の墓花が供えられていて、
電熱香炉で焼香ができて、お墓の体裁が整っていますので
室内にありますが、従来のお墓参りに近いわけです。
納骨堂の経営は大丈夫か?
様々な納骨堂が登場していますが、その施設を維持管理し運営していくことが納骨堂には求められます。
収益が悪化してくると、「管理料を値上げします」とかという事態も当然ありますよね。
「盛者必衰の理をあらわす」のが世の常なのは昔も今も不変の真理ですよね。
いくいら立派な建物でも、経営が立ち行かなくなれば、倒産の憂き目にあうこともあります。
ゴーストマンションの行く末は悲しいものがありますね。
納骨堂はマンションではないですが、近からず、遠からずかもしれません。
経営の主体は誰なのか?販売している会社は信頼できる会社なのか?
総販売数は?半分以上売れ残ったらどうなるのか?
このあたりを見学時に確認する必要がありますね。このご時世で10年後のことは
誰にも予想できないことは、ビジネスマンなら誰でも分かる話なのですが、
100万円前後という大金を払うからには、問いたださなければなりませんよね。
まとめ
納骨堂にターゲットを絞ったら、実際に見学に行きましょう。
現場100回は刑事ドラマだけの言葉ではありません。
できればホームページで予習をしておいて、質問事項もいくつか用意しておきましょう。
それをする価値がある買い物です。
ほとんどが、当初は販売会社が販売をして、販売が終了(完売)したら
あとは経営主体にバトンタッチという形だと思います。
その後の実際の経営は誰になるのか?寺院の名前の納骨堂なら、
その後の経営はその寺院になることがほとんどですが、そのあたりも確認しておきたいですよね。
(葬祭の窓口ライター)
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