今、散骨が静かなブームって、知ってますか?

石原裕次郎さんが海上散骨を希望したけど、当時の法解釈によって取りやめになり、
数年後、法解釈が少しクリアーになって散骨が行われたとか、
その後、同じように有名人が散骨をしたというニュースで
ちょくちょく耳目に触れるようになった散骨ですが、
よくわかっていない人が多いですね。

少しだけ掘り下げてみましょう。

簡単に散骨できないのはなぜ?

一般には、故人の遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後、
海、空、山中等でそのまま撒く葬送方法をいう。とウィキペディアに書いてあります。

葬送業界多様化の波の第一波としてセンセーショナルにデビューして久しいわけですが、
法律が想定していなかったことだけに、難しい問題もあるわけです。

散骨の場所はもとより、骨を粉砕して粉末状にしなければなりません。

散骨をめぐってかなりの数のトラブルが発しているのも事実なので、
当然、安易な散骨はNGなわけです。

散骨と法律の関係

もともと、「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)があり、
火葬した後の焼骨を墓地に埋葬したり、納骨堂に収蔵したりするための手続を
定めていますが、散骨についての規定や規制もしていません。

また、1998年(平成10年)6月に厚生省生活衛生局(当時)は
散骨場所の近隣住民からの苦情を鑑み、
「散骨については、その実施を希望する者が適切な方法によって行うことは認められようが、
その方法については公認された社会的取決めが設けられることが望ましい」としています。

加えて、法曹関係者の間では当初より、
「葬送の自由は憲法上の基本的人権のひとつではあるが、公共の福祉による制約は当然ある。
刑法によると、遺骨をそのまま散骨すると死体遺棄、死体損壊罪に相当する可能性があるので、
散骨の全てをただちに社会的に相当とすることは困難であろう」
との判断を示しています。

難解な日本語ですが、散骨を安易に考えてはいけないということはわかりますよね。

散骨のいちばんのメリットは?

散骨は遺骨を撒いてしまうことなので、お墓がいらないというのが
経済的に最も大きなメリットと言えます。
通常は、お墓を探して建立する時間と費用、またお墓を管理するための時間と
費用が永続的に必要になりますが、すべてコストカットできるわけです。

また、ステレオタイプのお墓に入るより、
故人の好きだった「海」とか「山」などにかえすほうが、自然であり、
故人の希望であればこの上ないマッチングでもあります。

ただし、法的なルールなどを十分に考慮しなければトラブルになるので、注意が必要ですね。

これまでにどんな有名人が散骨したの?

ウィキペディアによると、勝新太郎さん、石原裕次郎さん、荒井注さん、
梨元勝さん、安岡力也さん、いずみたくさん、藤圭子さん、音羽信子さんなど、
多くの方が散骨されています。ご本人の遺志なのでしょうか?

また、近代中国の歴史的人物とかも散骨で葬られていたりして、
世界的にみても珍しいことではないようですね。

まとめ

散骨とは、焼骨を粉末状にした後、海、空、山中等でそのまま撒くことであり、
その際には節度をもってやらなければならないとガイドラインがあるので、
そこが、海であれ山であれ、他人の所有地には必ず事前確認が必要になります。

また、細かく粉砕してパウダー状にすることも必須です。

ちなみに、自分の敷地内で、周辺に一切迷惑が掛からなければ自分でできますよね。

それ以外の土地での散骨は許可が必要だし、なかなかセンシティブなので、
業者に託すのをおすすめしています。場所は大きく「海」と「山」に分かれています。

散骨方法や費用はまちまちなので、いろいろ検討の上、決めてください。

今後は墓地の立地問題や、費用の面から微増ながら増えていくと思われます。

そして、散骨は撒いてしまうと後戻りができないので、
親族など関係者のみなさんのコンセンサスを取るのを忘れないようにしましょう。

(葬祭の窓口ライター)

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